楽天モバイルの通信速度は遅い?Ookla・Opensignal最新調査で検証

楽天モバイルの通信速度は遅い?Ookla・Opensignal最新調査で検証

楽天モバイルの通信速度は、一概に「速い」「遅い」と言い切れるものではありません。日常的な使い方であれば十分な速度が出る場所も多い一方、地下や建物の奥、大型商業施設、混雑する時間帯などでは速度が低下する場合があります。

楽天モバイル公式でも、通信速度は場所・通信環境・ネットワークの混雑状況・利用する端末など、さまざまな要因によって変動する、いわゆる「ベストエフォート」型のサービスであると案内されています。そのため、「平均○Mbps出るから速い」という数字だけで契約の可否を判断するのではなく、自分が実際に使う場所や用途に必要な速度を満たせそうかで考えることが大切です。

2026年の第三者調査を見ても、楽天モバイルがすべての通信指標で最も速いというわけではありません。Ooklaが2026年8月に公表した2026年上半期の調査では、総合力や下り速度の指標でSoftBankが1位となっています。一方で、通常のモバイルネットワークの安定性を示す指標とゲーム利用時の品質を示す指標では楽天モバイルが1位となり、Opensignalの調査でも上り速度に関連する指標で楽天モバイルが首位を獲得しています。つまり、「速さの最高値」ではなく「日常利用に必要な通信をどれくらい安定して満たせているか」という見方をすると、楽天モバイルの強みが見えてきます。

この記事では、Ookla・Opensignalといった第三者機関の調査結果や楽天モバイル公式の情報をもとに、楽天モバイルの通信速度の実態と、用途ごとに必要なMbpsの目安、契約前に自宅や職場の通信品質を確認する方法まで解説します。

【2026年最新】楽天モバイルの通信速度・品質を第三者調査で確認

通信速度や品質を客観的に比較する方法として、独立系の調査会社による第三者データがよく使われます。ここでは、Speedtestを提供するOoklaが2026年8月に公表した「Japan Connectivity Report H1 2026」(調査期間:2026年1月〜6月)と、Opensignalが2026年4月に発表した調査結果をもとに、楽天モバイルの通信品質を確認していきます。いずれもNTTドコモ・au・SoftBank・楽天モバイルの4キャリアを対象とした調査です。

Ookla 2026年上半期では「Most Consistent Network」で楽天モバイルが1位

Ooklaの調査における「Most Consistent Network(安定性)」部門は、動画視聴やビデオ会議など日常的な利用に必要な通信品質の基準を、どれくらいの割合のユーザーが満たせたかを示す指標です。通常のモバイルネットワークでは、楽天モバイルのサンプルの89.9%がこの基準を満たし、4キャリア中1位となりました。

この「1位」は、速度の最高値が最も高かったという意味ではなく、日常利用に必要な通信品質を安定して満たせたユーザーの割合が最も高かったという結果です。なお、5G限定の安定性指標では、SoftBankがサンプルの83.9%で1位となっており、通常のモバイルネットワークと5Gとで結果が異なる点には注意が必要です。

Gaming Experienceでも楽天モバイルが1位

オンラインゲーム利用時の通信品質を数値化した「Gaming Experience」部門では、楽天モバイルが84点を獲得し、4キャリア中最も高い得点となりました。ゲームの快適さは下り速度だけでなく、応答速度(Ping値)など複数の要素が影響するため、この結果は速度の数値だけにとどまらない総合的な評価といえます。

ただし総合評価と下り速度はSoftBankが1位

一方で、Ooklaの調査全体を見ると、総合力や速度の指標ではSoftBankが1位となっています。「Best Mobile Network(総合力)」部門では、SoftBankが接続性スコア70.94、5Gの接続性スコア67.52を獲得して1位でした。接続性スコアは、速度に加えてブラウジングの快適さや動画視聴の品質なども組み合わせて算出される指標です。

速度そのものを示す「Fastest Mobile Network」部門でも、SoftBankの下り速度中央値が73.78Mbps、5Gの下り速度中央値が153.55Mbpsを記録し、いずれも首位となりました。また、「Best 5G Availability(5Gへの接続率)」部門ではNTTドコモが51.4%で1位、アンケートによるユーザー評価ではauが5点満点中3.29で1位となっています。

指標ごとの結果を整理すると、次のようになります。

指標1位結果
Best Mobile Network(総合力)SoftBank接続性スコア70.94
Fastest Mobile Network(下り速度)SoftBank下り速度中央値73.78Mbps
Fastest 5G Mobile Network(5G下り速度)SoftBank5G下り速度中央値153.55Mbps
Most Consistent Network(通常回線の安定性)楽天モバイル89.9%
Most Consistent Network(5Gの安定性)SoftBank83.9%
Best 5G Availability(5Gへの接続率)NTTドコモ51.4%
Video Experience(動画視聴品質)SoftBank78.97
Gaming Experience(ゲーム品質)楽天モバイル84
ユーザー評価(アンケート)au5点満点中3.29

調査の詳細はOoklaの公式レポートでも公開されています。

Ookla「Japan Connectivity Report H1 2026」

Opensignalでは楽天モバイルが上り速度2部門で1位

独立系のモバイル通信分析会社Opensignalが2026年4月に発表した「日本モバイル・ネットワーク・ユーザー体感レポート」(2026年1月〜3月に収集されたデータの分析)では、楽天モバイルは「アップロード・スピード・エクスペリエンス」と「5Gアップロード・スピード」の2部門で単独首位を獲得しました。

一方、ダウンロード(下り)に関する速度部門では他社が上位となっており、すべての指標で楽天モバイルが最も速いというわけではありません。つまり、楽天モバイルは全体的な速度で他社を上回っているのではなく、上り(アップロード)通信において特に高い評価を得ている、というのが実態に近い見方です。

写真や動画のアップロード、SNSへの投稿、ビデオ通話・配信など、データを送信する場面が多い人にとってはメリットになりやすい結果といえます。逆に、大容量ファイルのダウンロードや高画質動画の視聴など下り速度を重視する使い方をする場合は、この調査結果だけで判断せず、実際に自分が使う場所で速度を確認しておくと安心です。

この受賞内容は、楽天モバイル公式の受賞歴ページにも掲載されています。

OoklaとOpensignalの結果はどう読むべきか

OoklaとOpensignalは、いずれも独立系の通信品質調査会社ですが、調査期間や評価指標、測定方法が異なります。そのため、両者の結果を単純に比べて「どちらが正しいか」を判断するものではなく、それぞれ異なる角度から通信品質を見ていると捉えるのが適切です。

今回のケースでは、Ooklaの調査で楽天モバイルは主に通常回線の安定性とゲーム利用時の品質で強みが見られ、Opensignalの調査では上り速度に関連する指標で高い評価を得ています。逆に、総合力や下り速度に関する指標では、いずれの調査でも他社が上位となっており、楽天モバイルがすべての通信指標で最も優れているわけではない、という点は押さえておくとよいでしょう。

何Mbpsあればスマホは快適に使える?

通信速度は、数字が大きいほど良いというものではなく、自分の用途に必要な速度が出ているかどうかが重要です。楽天モバイル公式が案内している用途別の目安は次のとおりです。

用途上り速度の目安下り速度の目安
メール・SNS・チャットの送受信(テキストのみ)1Mbps程度1Mbps程度
画像を含むメッセージ・SNS・Web閲覧3Mbps程度10Mbps程度
動画投稿・ビデオ通話・オンライン会議10Mbps程度10〜30Mbps程度
オンラインゲーム30Mbps程度30〜100Mbps程度

たとえば、ビデオ通話やオンライン会議であれば下り10〜30Mbps程度が目安とされています。オンラインゲームは下り30〜100Mbps程度が目安とされていますが、快適さにはPing値(応答速度)も影響するため、Mbpsの数値だけでは判断できない場合もあります。

あくまで目安であり、コンテンツによってはこれより低い速度でも十分なケースや、逆に高い速度が求められるケースもあります。「100Mbps出ていないから遅い」とは限らない、という前提で速度を見ていくとよいでしょう。

より詳しい解説は、楽天モバイル公式の通信速度のMbpsとは?上り・下りの目安や確認方法・改善策をわかりやすく解説!でも紹介されています。

楽天モバイルの5Gなら必ず4Gより速い?

「5G」と表示されていれば必ず高速というわけではありません。楽天モバイルの5Gには、電波の特性が異なる2種類があります。

  • ミリ波:高速・大容量の通信が可能ですが、電波が届く範囲が狭く、障害物の影響を受けやすい
  • Sub6:ミリ波と比べて電波が届きやすいエリアが広い一方、通信速度などの性能はミリ波に劣る

また、5G対応エリア内であっても、電波状況や端末の設定によっては4G LTE通信になる場合があります。「5G表示なのに速度が遅い」と感じるときは、こうした仕組みが関係していることがあります。

楽天モバイルが遅いと感じやすい場所・時間帯

通信速度は、場所や時間帯によって変わりやすい傾向があります。楽天モバイル公式でも、次のような状況では速度が変化したり、つながりにくくなる場合があると案内されています。

状況速度が変わりやすい主な理由
地下電波が届きにくい
建物の奥・地下街遮蔽物の影響を受けやすい
大型商業施設屋内環境に加えて利用者が集中しやすい
駅・電車内移動や利用者の集中が起こりやすい
昼休みなど混雑する時間帯ネットワークが混雑しやすい
花火大会・イベント会場短時間に多数の利用者が集中する
4G/5Gが切り替わるエリアの境界回線の切り替えが発生する

これらはあくまで「速度が変わりやすい条件」であり、常に速度が低下するわけではありません。自分がよく利用する場所や時間帯がこれらに当たる場合は、実際に速度を計測して確認しておくと安心です。

楽天モバイルの通信速度は改善している?

楽天モバイルは、基地局の増設やネットワーク設備の強化を継続的に進めています。楽天グループの2026年度第2四半期の決算資料によると、2026年6月時点でJR山手線の全30駅のうち25駅で5Gネットワークの構築が完了しており、残る5駅についても2026年内の構築が予定されています。

また、東京メトロの地下鉄駅構内では、帯域幅を5MHzから20MHzへ拡張したうえでMIMO(複数のアンテナを使って送受信する技術)を導入しており、2026年6月までに10駅で導入済みです。MIMOの導入によって理論上のスループットが最大2倍に引き上げられるとされていますが、これは理論値であり、実際の利用時の速度が必ず2倍になるという意味ではありません。

より詳しい最新の設備投資状況は楽天モバイルの最新決算・設備投資状況、東京の地下鉄における通信改善の詳細は東京メトロでの通信強化に関する記事で解説しています。

契約前に自宅・職場の通信品質を確認する方法

通信速度は全国一律ではないため、契約を検討する際は自分が実際に使う場所で確認しておくことが重要です。次の3つの方法を組み合わせて確認するとよいでしょう。

方法1:公式のサービスエリアマップで確認する

楽天モバイル公式のサービスエリアマップでは、4G LTE・5G(Sub6・ミリ波)などの対応状況をエリアごとに確認できます。エリア確認の詳しい見方は、楽天モバイルのエリア確認方法まとめで解説しています。

方法2:ネットワーク体感測定結果を確認する

楽天モバイル公式には、都道府県・市区町村を選択して通信品質の評価を確認できる公開ページが用意されており、SoftBank・au・NTTドコモとの比較も可能です。自分の生活圏に近いエリアの評価を見ておくと、契約後のイメージがつかみやすくなります。サービスエリアマップやネットワーク体感測定結果との違いは、myエリア通信シミュレーションの使い方でも整理しています。

方法3:生活圏を3か所チェックする

自宅・職場(学校)・通勤や通学で通る経路の3か所を目安に確認しておくと、日常的に困らないかどうかを判断しやすくなります。可能であれば、対象エリアで実際に利用している人の感想も参考にしてみましょう。

楽天モバイルには速度制限がある?

楽天モバイルの国内向けプランは、対象エリアであれば高速データ容量を消費せずに利用できる仕組みになっていますが、「一切速度制限がない」わけではありません。公式には、混雑時など公平なサービス提供のために速度制御を行う場合があると案内されています。

海外での利用については、国内とは別の仕組みが適用されます。対象の国・地域では毎月2GBまで高速データ通信を利用できますが、これを超えると通信速度は最大128kbpsに制限されます。128kbpsでは、テキストメッセージの送受信程度は可能でも、動画視聴や画像の多いWebサイトの表示には時間がかかることがあります。超過後に高速通信を継続したい場合は、データチャージで追加購入する方法もあります。

楽天モバイルが遅いと感じたときは?

すでに契約していて、急に通信速度が遅くなったと感じる場合は、場所・通信障害・端末側の設定・回線の混雑など、複数の原因が考えられます。原因の切り分け方や具体的な対処法は、楽天モバイルの電波が悪いときの対処法で詳しく解説しているので、あわせて確認してみてください。

通信速度に問題なさそうなら申し込み方法を確認

通信速度は全国共通ではないため、「楽天モバイルが速いから契約する」と決めるのではなく、自宅・職場・通勤経路といった自分の生活圏で問題なさそうかを確認したうえで判断するのがおすすめです。

確認した結果、普段の使い方に必要な速度を満たせそうであれば、料金プランや申し込み条件も見ていきましょう。申し込み手順の詳細は楽天モバイルの申し込み方法まとめで解説しています。

楽天モバイルの通信速度に関するよくある質問

楽天モバイルの平均通信速度は何Mbps?

通信速度は場所・時間帯・端末などによって変動するため、単一の「平均値」で一律に示すことは難しいとされています。目安を知りたい場合は、第三者調査の結果や、実際に使う場所での計測結果を参考にするのがおすすめです。

Ooklaの調査で楽天モバイルは通信品質1位だったの?

指標によって結果は異なります。Ookla「Japan Connectivity Report H1 2026」(調査期間:2026年1月〜6月)では、通常のモバイルネットワークの安定性を示す「Most Consistent Network」でサンプルの89.9%が基準を満たして1位、ゲーム利用時の品質を示す「Gaming Experience」でも84点で1位となりました。一方、総合力を示す「Best Mobile Network」や下り速度の指標ではSoftBankが1位となっており、すべての指標で楽天モバイルが最も優れているわけではありません。

楽天モバイルは昼になると遅くなる?

昼休みの時間帯など利用者が集中するタイミングでは、回線が混雑して速度が低下しやすくなる場合があります。ただし、場所によって混雑の度合いは異なるため、常に一律に遅くなるとは限りません。

5Gなら必ず通信速度は速くなる?

必ず速くなるとは限りません。楽天モバイルの5Gにはミリ波とSub6があり、性能や電波が届く範囲が異なります。また、5G対応エリア内でも状況によって4G LTE通信になる場合があります。

YouTubeを見るには何Mbps必要?

YouTube公式では、推奨される持続的な通信速度の目安として、HD 1080pは5Mbps、4K UHDは20Mbpsと案内されています。ただし、実際の視聴環境や回線の混雑状況などによって必要な速度は変わります。

楽天モバイルでオンラインゲームはできる?

楽天モバイル公式の目安では、オンラインゲームには下り30〜100Mbps程度が目安とされています。快適さには通信速度だけでなくPing値(応答速度)も影響するため、プレイするゲームの推奨環境もあわせて確認しておくとよいでしょう。

楽天モバイルに速度制限はある?

国内では対象エリア内なら高速データ容量を消費せず利用できますが、混雑時など公平なサービス提供のために速度制御が行われる場合があります。また、海外ローミングでは月2GBを超えると速度が最大128kbpsに制限されます。

楽天モバイルが遅いときはどうすればいい?

場所の移動や端末の再起動、通信障害情報の確認など、原因に応じた対処法があります。詳しい切り分け方法は、本文中の電波が悪いときの対処法に関する記事で解説しています。

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